名古屋市東区 建中寺

 

 

地下鉄「車道駅」1番出入口からすぐのところを右へ5分ほど歩いていく。左右に筒井町商店街があるので左折していく。

手打ちうどん岩正」は、一時休業の案内があり車で訪れていた同世代ぐらいの男性がガラケーで写真を撮影していて、『ここも休みやん』と残念そうで地元で愛される旨い店だと思った。

 

総門近くにある「筒井松月」は、あやめ団子が名物で1本(230円)購入して、建中寺公園で頂く。白もあるらしいが、緑(抹茶)しか残っていなかった。他におはぎ三種と鬼饅頭という少数精鋭のラインナップ。残り次第では15時に閉店することもあるようだ。

 

総門と三門の間にある建中寺公園のベンチで頂く。

 

甘みの抑えたこしあんはどこか伊勢名物赤福のあんこに似ている。抹茶の香りは少し弱いと感じた。

 

三門前には10台ほどの駐車場が完備。土日祝でも一杯になることはない。境内にある幼稚園の送迎時間に混むぐらい。

 

三門前左側に武術家・陳元贇(ちんげんぴん)の石碑があり、稀にだが聞かれることもあるようだ。

 

総門・三門ともに1652年に建立されたもので当時物。建中寺は2代目尾張藩主・徳川光友が父・初代藩主義直を祀るために1651年建立。歴代藩主の菩提寺として役目を担った浄土宗のお寺。

現在残っているのは、本堂左奥に光友の墓所「源正公廟」が残るのみとなっていて、普段伺い知ることはできない。遺骨は平和公園に移していて墓石しか残っていない。

 

本堂は、観ることはできるがコロナ渦からなのか電気が点灯できないので暗いなか観るしかない。

本尊は、阿弥陀如来が鎮座する。内陣は立入禁止であるが、豪華賢覧で天井には天皇家とゆかりがあったことが分かる菊紋があるのは珍しいようで頑張って覗くと見える。

 

印象に残った龍が彫られた大きな燈籠は、平成になってから寄進されたもので文化的な価値は全くない。

 

観世音菩薩の横に立ち並ぶ黒っぽい像は「桶狭間の戦い」の時に拾ってきて、創建時にどうしても置きたかったもの。

 

     書院             経蔵

本堂右奥に寺務所があり、17時まで開所している。手前にある書院前の白い建物・経蔵はあまり知られていないが、300円払うと経蔵内を拝観することができ、昔の経典や仏像が見られる(撮影禁止)。

 

 

 

 

【建中寺】

住所:愛知県名古屋市東区筒井1-7-57

TEL:052-935-3845

営業時間:9時~17時

拝観料:経蔵のみ300円

アクセス:地下鉄桜通線「車道駅」下車。1番出入口より徒歩10分ほど