愛知県春日井市 内々神社

 

JR高蔵寺駅北口に出て、3番乗り場より72系統「内津神社」行に乗車して終点まで乗る。ただし、土日祝は昼間最終が13時7分。帰りは18時35分と19時49分しかないので、午前中(午前最終11時7分に乗車しないと)行かないとバス利用は無理がある。

 

名鉄バス春日井営業所】TEL: 0568-92-5311

 

車の場合、旧国道(下街道)沿いにあり、155線より北側はそれなりに田舎道で趣があるのでなるべく155号線を越えたら旧国を使いたい。

 

手前にあるのが、内々神社で隣奥が妙見寺。

 

 

受験生に人気の「すべらずの松」は、松と百日紅さるすべり)が一体となった珍しい木である。試験にすべらない(落ちない)と願いを込めて「すべらずの松」と命名されて、受験生に人気となっている。

 

社殿は、江戸末期に10年余りの歳月をかけて、信濃名工といわれた立川親子3人を招いて改築した。

 

本殿と拝殿を並行に並べ、その間を別の棟で工の字型につないだ権現造で、大きな1本の木からかたどった丸彫りの龍の迫力や彫刻の美しさには魅了させられる。

こちらを訪れて2回目の時に、30歳ぐらいの男性が熱心に社殿の彫刻を見ていた。話を聞くと愛知県では豊川稲荷とこちらが有名で、豊川稲荷は遠くからしか拝見できないのでこちらで見学しにきていた宮大工さんだった。

 

社殿の裏側は、池泉回遊式の県指定の名勝庭園となっている。室町時代に活躍した名僧、夢窓疎石作と伝えられる。夢窓疎石世界遺産の京都の天龍寺庭園や西芳寺庭園の他、東海地方では永保寺庭園を作庭している。

 

しかし、社伝には夢窓疎石作庭の確証はなく、石組みの特徴から江戸時代初期のものと推察されるようだが、江戸時代初期に作庭されたのか、もともとあった夢窓疎石の庭を改修したのかはっきりわからないようだ。

 

無料なのでそれほど手入れは行き届いていないが、腰かけるところもあるので、訪れた際には見ておきたい。お庭がメインで訪れるとガッカリすると思うけども。

 

数年前よりも下が荒れているので、気を付けたい。奥院へもなるべく、アスファルト舗装された道から行った方がいい。ただし、平日はダンプが通るので注意しないといけない。

奥院も神様はこちらの本殿と同じだし、道中何かあるわけでもないので、よほど好奇心のある人以外は、訪れる人はほとんどいない。自分も初回行ったことがあるが、2度と行きたいと思わない。

 

社務所は日祝しか人はいない。平日(月~土)は、9時から17時までシャッターが開いていてセルフ形式でお守りを購入することができる。

書置きは対応していないので、御朱印は日祝か平日予約しないといけない。

 

 

隣の妙見寺は、もともと神仏分離の前は一緒であった。こちらの本堂(旧護摩堂)には、ご本尊・妙見大菩薩が祀られている。妙見大菩薩のご神体である北極星・北斗七星は、勝利をもたらす星として、大名に信仰されてきた。

 

こちらの彫刻も内々神社の社殿より小ぶりであるが、同じ立川一族の門弟が建立したもの。

 

こちらでは、占い相談もやっており、住職が北斗七星と開運方位術を使って相談にのられる。多くは家を建てる時の家相のほか、ビジネスや結婚相手の開運の相談を行っているとのこと。

 

【妙見寺(内津妙見寺)】TEL: 0568-88-0275

 

 

 

【内々神社】

住所:愛知県春日井市内津町上町24

TEL:0568-88-0553(日祝のみ)

営業時間:日祝(有人8時~15時) 平日(無人9時~17時)
アクセス:JR中央線高蔵寺駅」下車、名鉄バス3番乗り場より「内々神社」行に乗車、終点「内々神社」下車、徒歩3分ほど